東洋思想-陰陽- その3

 

陰陽の3回目です。

今回は人の身体の陰陽を考えてみたいと思います。

 

この世の全ての現象、事物は”陰”と”陽”という

相反する側面をもっていて、且つ一体である

というものが陰陽思想でした。

 

 

そして、自然と人の形や働きが合致している、

人も大自然の一部であるという考えも古くからあり、

それを『天人合一思想』といいます。

 

 

ということは人の身体にも陰陽は存在して、

バランスをとりながら健康を維持している

ということになり、これが東洋医学の基本

となっています。

 

 

人体における陰陽を考えるとき、四つん這い状態で

陽の光が当たるところを陽とし、光が当たらない

影になるところを陰と考えます。

 

 

なので、背中は陽になりますし、お腹は陰になります。

また、上半身は陽になり、下半身は陰になります。

身体の部位でいえば、このようになりますが、

身体の働き、機能についても陰陽で捉えることができます。

 

 

分かりやすい例あげると、自律神経がそれに当たるでしょう。

自律神経とは、人の意志に依らず、刺激に対し自動で

反応し、作用を及ぼす神経のことです。

 

 

簡単にいうと、暑いときには汗をかき、寒いときには

鳥肌が立ちます。これは、気温という刺激に対して、

身体が自動で反応し、人体を守るために必要な作用を

発動させたことになります。

 

 

この場合、人の意志や気持ちの影響は受けません。

気温に対して、自律神経が必要な体温調節を自動で行い、

人体を正常な状態に保ったということになります。

 

 

この自律神経は2種類あって、一つは交感神経。

もう一つは副交感神経といいます。

交感神経は、活動するときに活発になります。

副交感神経は、休息する時に働きます。

 

 

巷の書籍でよく、副交感神経を優位にしましょう!

なんてタイトルが目に付きますが、常に副交感神経

ばかりが働くと、いざというときに動けなくなります。

 

 

交感神経は、闘争-逃走神経といって、外敵に対し

闘うか、逃げかのときに働く神経で、これが機能

しなくなると、外敵に負けてしまいます。

 

 

野生動物ならば、食うか食われるかの瀬戸際に

なりますが、現代社会に生きる人で考えるなら

ストレスに対する反応と考えればいいと思います。

 

 

また、この考え方にも賛否両論あるのですが、

交感神経優位では免疫が低下し、副交感神経

優位では免疫が向上するという説があります。

 

 

しかし、アレルギー反応というのは免疫の

誤作動や暴走の状態ですので、免疫が強く

作用する副交感神経が活発になりすぎると

困ることになります。

 

 

全ての人には漏れなく、交感神経と副交感神経が

セットで備わっていて、その場に応じ必要な反応を

自動で行っています。どちらか一方だけでは

健康な生活が営めなくなります。

 

 

交感神経と副交感神経がバランスよく働くことで、

人の生理機能は正常に働いているのです。

どうですか?陰陽そのものだと思いませんか?

 

 

このように、人の身体にも陰陽が存在して、

この陰陽のバランスがとれている状態を健康。

バランスが崩れている状態を病と捉えたのが

東洋医学です。

 

 

ただ先程、自律神経の働きに心の働きは

関与しないといいましたが、本当のことを

いうと大いに影響を受けます。

 

 

話が長くなってしまいましたので、次回は、

人の気持ちや心の働きと自律神経の関係、

それが健康にどう影響してくるのかを

お話してみたいと思います。

良かったら次回もお付き合いください。

 

であであ。

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